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社員が自主的に動いてくれない。

社員が言った事しかしない

いちいち言わないと動かない・・・・

よく聞く社長の愚痴です。

この愚痴の原点は、どこにあるのか?

5店舗以下の飲食店経営者の大きな悩み事ですね!
その悩みは、どこから来るものなのか?を
掘り下げて行きましょう。

自主性と主体性

この双方の似たような違う言葉。
この意味の違いが悩みの原因であると
私は、思います。

自主性とは:
ある枠の中で、自ら積極的に行動する事。

主体性とは:
何をやるかは決まってない中でも、自ら考え、判断し
行動する事。

この2つの言葉の意味を理解し、
経営者は、社員と接しているか?
指示を出しているか?がポイントです。

主体性を期待するな

どうしても、多くの経営者は、
明確に言うと、主体性を期待してしまいがちです。

決して、悪いことではないですが、
このポイントは、日本人の弱点とも
言われるポイントです。

学校での教育体系が、枠の中での教育を
633と受けて来てます。
その中での思考に固まってしましがちです。

社長自身も、あまり考えず、
主体性を主にした指示を出しがちです。

これは、社長自身の不安や疑問から来る
ある意味、心の叫びでもあります。

第一段階は、自主性の枠を作る

主体性を求める前に自主性から
スタートすることを鉄則とすべきです。

ある枠の中で、決められた事を確実にこなす。

その内容を漏れなく、高いレベルでを
求めるべきです。

クレンリネスレベルを維持向上する事や
お客様に満足を得れる接客を行う事、
売上を向上させる為に、行う施策など、

先ずは、先にそれぞれの具体的な決め事を
準備、用意する事が大事だと言う事です。

ここでの成功体験や評価される事で、
更なる成長願望が自己の中で養成されると
思います。

社員が自ら動く理由

人は、指示や命令だけでは、動かない!

よく聞くフレーズです。

言われている事、指示されている事は、
理解出来る、でも、納得して動かない。

こんな事があるものです。
誰でも経験済みではないでしょうか?

大事なことは、その指示をこなす事で
どんな自分にメリットがあるのか?
これが、理由のその1でしょう。

メリット、
損得勘定だけでなく、自分が成長できるか?
多くの人に喜びを与えれるか?

この様な、自分自身だけの損得だけでは、
無い理由が必要です。

そして、もう一つの観点が、

先に述べた、その指示や命令とに
どんな意味があるのか?が理解出来るか?
理解出来ているか?と言う『共感』と言う観点です。

社長のビジョン実現に貢献したい!

会社の経営理念に共感している。

部下から感謝される。

この様な自分だけが経済的や精神的に
満足する視点だけでなく、自分の行動が、
より広く価値提供に繋がると思えるかと言う視点です。

この様に人の行動には、複雑な心理が
働いているものです。

この心理を理解した上での、準備を先に
行う事で、自主性を見つけさせ、次いで、
その後に主体性を求めるステップを構築すると
考えるべきです。

まとめ

先ずは、動きやすい枠があるか?
部下が動かないではなく、

動き易い環境があるか?

この視点で、環境整備をする事が経営者の
役割です。

この大きな枠がない中での指示は、
自主性を飛び越えた主体性を求める指示と
受け止められ、社員も躊躇するものです。

次に大事なポイントが、

意味と価値が大事

指示の中身+その指示をこなす
意味と価値が大事です。

意味とは、目的です。
何の為に行うのか?
このポイントが理解しあえている事。

そして、メリットです。
自分だけではなく、自他共に対するメリットが
理解出来ている事が大事です。

人は、失敗を防御する本能があります。
この自己防衛本能を理解した上での
行動を起こさせる状況を作る事です。

環境が人を動かし、育てる。
ある意味、環境作りが経営者の大事な役割だと
言えますね!