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私のセミナーでは、冒頭に飲食店経営者の
お困りごとTOP3を所定の用紙を配布し、記載して下さい
と、お願いし開始します。

直面する課題のアンテナをその場で再認識し、セミナーに参加することで、
少しでも学びが深まれば良いのではと思い、続けています。

実際にその成果があるのかは、分かりませんが??

そして、幾名かの方にそのTOP3をシェアーして頂き
参加者の中で共有をするようにしております。

その中で、必ずと言って良い位、TOP3に入っているのが、人材育成の項目です。
飲食店で言えば、店長育成が主であり、店長育成と言い換えることができると思います。

今回は、その店長育成がなぜ、悩みごとTOP3に毎回毎回入り
経営者の頭を悩ませているのかについて述べていきます。

何故?店長育成は難しいと言われるのか?

店長とは何をする人なのか?

店長を国語辞典で調べてみると、

てんちょう【店長】
店の長。その店の責任者。
と出てきます。

”長”

”責任者”

という単語、言葉が意味をあらわしているようです。

”長”とは、どのような意味なのか?

ちょう、おさ との読み方があるようで、
その意味は、

1多くの人の上に立ち、統率する人・・・おさ
2としうえ。年長 「三年の長」
3すぐれていること。すぐれている所。長所。

と出てきました。

続いて、”責任者”とはどのような意味なのか?

1あることについての責任を負う人・・・「会のー」
2ある事柄について、その責任を負うべき人

と出てきます。

このように言葉の意味を調べると、店長とは、どんな人を
いうのか?
どのような役割を持つべき人なのか?の輪郭が見えてきますね!

 言葉の意味をまとめてみると(店長育成)

その輪郭は、
1多くの人の上にたつ人
2統率する人
3年長な人
4すぐれている人
5何某かの責任を持つ人(組織や集団、ある事、)

以上5つの輪郭が見えます。

セミナーではお困り事TOP3に次いで”店長とはどんな人”とも問います。

色んな答えが、自信なさげに答えられます。

店の責任者、と辞書のような答えや、売上目標に責任を持つ人や、
お客様に満足して貰うことのリーダーとか、店舗のスタッフを一つの方向へ
導くリーダーとか・・・・・・

兎に角、色々な定義が出てきます。

私は、これは、どれも正解であり、間違いはほぼなしと思います。

ということは、

店長の定義は、それぞれの会社にて定義すべきです。

店長育成を難しくしているものは、【結論】

定義が曖昧である。

育った店長とは、何ができ、何を知り、何の責任を持ち
どのような意識で、どんな仕事ぶりなのか・・・を
各社で、各店で明確に決めることで、店長という言葉が明確になります。

そうです。

育った店長の定義が曖昧だから、育てることが難しいと感じるのです。

これは、日本の学校での勉強スタイルが全て基本的には、答えを求めるという
学習スタイルであるが故、答えを、正解を正解をと考えてしまうので、答えが見えてこない
んだと思います。店長には、答えはないです。

各社にて、大事にする視点が違っていたり、組織に於ける立ち位置が違ったりする中で
役割は変わってくるはずです。
御社にとって理想な形の店長を定義することが大切な観点と言えると思います。

役割、責任、人柄、考え方、等を会社理念や世界観などから導き出し
明確な短い文章に、もしくは、箇条書きにまとめることで明確化することが
難しいという負のオーラから逃れる第一ステップであります。

如何でしょうか? 御社には、明確な店長の定義は存在しますか?

店長の定義例をいくつか記載します

1店長とは、会社から預かった人物金を最大限活用し
お客様と共に働く従業員を歓喜させ最大利潤を求める人

2店長とは、社長代行者である。
社長の代わり、会社の理念の実現に向け、
店舗の営業にて表現、実践する実践者である。

3店長とは、ミニ経営者である。決められた売り上げ目標を達成し
利益を上げながら、お客様に定められたQSCの提供をおこないつつ
社員、アルバイトの育成を行う人を言う。

3つの事例です。

どれも似てる感じですね!
でも、微妙に強調している点に違いがあり、その会社、お店の拘りが
表現されているんじゃないかと思います。

定義が明確になれば店長育成は出来るようになりますか?

(店長育成)定義の次に行うこと

定義が明確になれば
定義を構成する要素をリストアップ、ブレイクダウンです。

例えば、例1からは、

①最大限活用
②歓喜
③最大利潤  という要素があります。

これを分解です。

最大限活用とは、
・お店で働く人全ての持つ能力が最大発揮できるよう教育訓練を行う人
・お店の設備が、例えば空調が最大限効くように
メンテナンス、クレンリネスを実施する
などの意味が込められています。
歓喜とは、
単に美味しい料理で喜ぶだけではなく、接客により感動するや
心が動かされる程の喜びを与える。
これをお客様だけでなく、共に働く社員、アルバイトにまで、そのような
店舗の雰囲気や社員の結束を作る人ということが込められている。
最大利潤もそうですね!
この程度で十分という制限を自分たちでつけない
ギブギブgiveの精神、お客様や従業員からは見返りを求めず
与え続ける人

 

店長が持つべきスキル、技術、知識、心構えをピックアップする。

定義から単語を拾い出し、単語からその意味を導き
意味から要素を拾い出す訳です。

スキルでは、
ピークタイムをコントロールできるオペレーション力や
各種清掃作業が早く美しくできる作業力など

技術では、
ここでは、技術の意味を理解することが大事です。
技術とは、目的を達成する為の技能、手順、道具及び知識の体系を言う。

即ち、売上目標を達成する手順、売上を上げる手法、原価をコントロールする手順
など、店舗運営の於ける非常に大切な要素を構成している。

そして、スキルや技術を導き出すための知識や心構えである。

ここまでくれば、店長が持つべき要素がカテゴリー別に
明確になって来た訳です。

店長を育成する要素をカリキュラム化する

身に着けるべき要素を体系立てる

マニュアル化とも言います。

学校でいう時間割ですね!

中学1年で、高校3年で学ぶべき学科別の項目を学期に
割り振り、月に曜日に時間割として体系立てる作業です。

科目ごとに使用するツール(帳票やマニュアル)を準備する

ここでは簡単に述べますが、ワークスケジュールを作成するには、
アルバイトの出勤を確認する申告書であったり、それぞれの出勤申告を
一覧にまとめ見やすく管理する出勤申告一覧表、日別時間帯別の売上予測に基づく
労働時間や人時売上高指標(基準値)等々

作業を行う基準となる数値やそれも導き出すための各種ツールを準備する。

各種ツールを活用することで比較的容易に業務がこなせるようになっている訳です。
学校でいう教科書やその時々に配布されるプリント的なものです。

最後は、少し駆け足的に記載しましたが、ここまでが店長育成カリキュラムの考え方です。

まとめ

店長育成は、以下にまとめますと
①店長の定義を定める
②定義の分解をする(要素出し)
③要素のブレイクダウン(スキル、知識、技術、心構え)
④要素の組み立て(カリキュラム化)
⑤必須ツール準備(教科書、プリント類)

このようにブレイクダウンすることで出来上がります。

全ては、見える化です。
店長育成や人材育成という言葉だけを捉えていても

伝わるイメージは、”大変なこと”となります。

繰り返しますが、全ては、定義し、見える化、分かりやすくすることにより
ぼやけた見え方が明確に見えるように繋がり、行動が誘発されます。
行動に繋がるところまで如何にブレイクダウンするか?
ここがポイントイです。

以上如何でしたでしょうか?

店長育成を難しくしているものの正体が見えましたか?
多少手がかかるカリキュラム化ですが、手を付ければ3か月もすれば
体系的にまとめることができると思います。

中々、手が付かない方はご遠慮なくコメントください。
ヒントやテンプレ等にて、ご支援可能です。

店舗展開及び売上アップは全て、このカリキュラム次第です。
カリキュラムが組めれば、展開は見えます。出来ます。
時間とお金を掛けるポイントなのです。

レッツ、ビギン!さあ、始めましょう。