この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

社長が店長に教える『月次予算の組み方』sono4

連載4つ目です。

人件費計画の具体的な考え方

2通りあるもののそれぞれですね!

1つ目が、人員配置からの考え方

前提は、入客数予測と人員レベルからの配置です。

言い換えれば、お客様満足を前提に考えた配置であり

人件費の計画という観点です。

人件費のコントロールは、お客様満足あってのこと

数字からのみだと無理が生じ、

客数減を招きかね無い訳です。

今日の入客数予測に対して、

自社で求める顧客満足レベルを実現するには、

ホールキッチンで何名づつ要るかを

考え、フォーメーション(役割分担)を決め

シフトを組み、結果、アルバイト労働時間数

を計画し、人件費とする。

お客様満足を前提として営業し、

高い売上を実現することで、求める人件費率も

達成するという考え方です。

2つ目、逆に数字からとなると

事業計画上の回収年度を実現するには、

人件費率は、何%であるべきと考え、

目標売上に人件費率の%を掛け、

使える人件費の総額を決めて、

その中で、ワークシフトを組むという考え方です。

売上予測200万円

人件費率25%

社員固定費40万円

アルバイト平均時給1000円

とすると、

人件費で使える金額は、

200万円の25%で50万円となります。

そこから社員固定費の40万円を引くと

残りは、10万円です。

10万円がその月の合計アルバイト給与額で

平均時給の千円で割ると、時間数では、100時間

となります。

日々のワークシフトで100時間を割り振り

シフトを組む計画の仕方であります。

この際は、人件費額は、固定され、

月初の計画段階で固定費化されます。

結果の売上で人件費率が決まります。

少数で、ハイパフォーマンスを発揮して

顧客満足を勝ち得るべく日々ファイトする様な

イメージの運営と推測されます。

人件費額は、ブレ無いが、顧客満足が

ブレる可能性が高いと言えます。

レベルの高い人員が揃えば、

非常に効率の良い運営となり、

目指すべき運営レベルと言えます。

2つの考え方です。

この様に書くと、理想は、

この2つのミックスということが

見えてきます。

店舗立ち上げ時が、顧客満足優先で

スケジューリングし、人員レベルが

向上するに連れ、総額を絞っていくのか、

高い売上高を維持する様に務める考え方となります。

その際の指標として

人時売上高という指標があります。

一人1時間当たりの売上高という指標です。

目指すは、4500〜5000円レベルです。

人件費計画は、

お客様満足と会社満足を共に

実現する店長の持つべき技術です。

バランスが大事です。

コンセプトと事業計画の双方に

跨がる重要ポイントです。

以上、人件費の計画のあり方です。

次回は、その他経費類の予算組みの

やり方についてにはいります。

どうぞご期待下さい。

人件費についてご質問等ある方は、

こちらから質問大歓迎です。

info@foodno1.co.jp