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『店長が自主的に動いてくれない・・・』
飲食店経営者の3大悩み事
1、売上、資金などお金の問題
2、人材の採用と教育育成など人の問題
3、1、2から来る将来への漠然とした不安
以上の3点が主たる悩み事であります。
実際多くの経営者とお仕事をさせて頂く中、
現実的な課題は、全てこの3つに入る課題
ばかりであります。
全ての悩み事は、人から起こり、解決される
お金の悩み、人材の悩み、将来への不安の3つ。
飲食業は、働く人も人間、お客様も人間、
人が中心のビジネスです。
故に、人に関する問題、課題が起こるのは、
ある意味普通の事と言えます。
上記の3大悩み事も、2番の人の育成問題が
解決できれば、全てが解決できると言っても
過言じゃないと思います。
フードビジネスは、ピープルビジネスと
言われる語源がそこにあります。
お客様という人と、働く社員を集め、育てる、
お客様は、リピーターへ
社員は、店長や管理職へ
この育成が出来れば、成長するビジネスモデルです。
経営者が人で悩む理由は?
実際に現場で経営者と触れる中、人に対する悩みの中身は、
ほぼ、経営者の想いや願望が伝わらない事で嘆いている、
というのが多いと感じます。
言い方を変えれば、自主的に考え、動いてくれない。
この言葉が良く聞かれる経営者の悩みの表現です。
自主性とは何か?
自主性と類似する言葉に、主体性というのがあります。
自主性とは、
ある枠の中で発揮される行動力
主体性とは
枠のない中で発揮される行動力
この様に定義できると考えます。
自主性を発揮できない理由がある
経営者が社員に対して思う様に
社員は、上司に対して、思う事がある。
それは、明確な指示が欲しい、
上手く行く様に教えて欲しい、
見本を見せて欲しい。
こんな思いを持つものと思います。
経営者が社員に対して想うことは、自主性でなく主体性じゃ?
自主性に対して、主体性は、レベルの高い話です。
上記の様に自主性は枠がある中での積極性
主体性は、枠を自分で考え、作る所からの積極性です。
簡単にいうと、マニュアルがある中、ない中か?
という視点です。
御社に枠(マニュアル)はありますか?
枠を決めてない中で自主性を求めるという事は、
正確には、主体性を求める事です。
この勘違いが、
経営者のイライラや悩みの元となっている訳です。
社員として、店長として、マネージャーとしての
仕事の枠を決める事、これはある意味大手では
当たり前であり、職務分掌として定められてます。
その役割を上手く果たす為のツールが
良く言うマニュアルと呼ばれるものです。
自主性を発揮できる枠を作ろう!
社員に期待する前に、自分自身に期待しよう!
ちょっと最初は、大変かも知れないですが、枠を
作り上げる事が経営者の仕事です。
想い描く、運営スタイル
その上での収支内容の実現
そして、働くスタッフの笑顔、イキイキさ
などを実現する為の方法を枠として
構築する事が自分の任務です。
この枠が出来れば、社員に自主性を期待する事が
可能となります。
寧ろ、社員は、この枠を望んでいます。
ここに思考のギャップがあるのです。
曖昧な事をぶつぶつ言われるのは、誰でも嫌ですが、
明確な事を言われるのは、指導として受け取れます。
仕事の目的、方向性を統一さえすれば、
思考のギャップは取り除く事ができる筈です。
まずは、店長の役割からスタートする
店長の役割と責任からスタートです。
作業として求める店長像。
管理者として求める店長像。
この2点の項目を明確にし、項目毎にその詳細を
まとめます。
(詳細は、この下の3つのポイントで)
仕組みを作るという事です。
自主的に仕事を行う、できる為の仕組み作り
これは、経営者の役割です。
仕組みを作る経営者のみが生き残れる時代です。
即始めましょう。