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飲食店経営者が犯しやすい間違えその2『FL60%神話』

飲食店経営者が犯しやすい間違えその2『FL60%神話』 一般論として、 F → food →原価 L → labor →人件費 両経費の合計値を指す!を 6割以内に抑えないと 収益性が良くないとする大まかな基準値 考え方、理論的には間違いではないが この数値を自店舗に求める際にそのままFL60以内 と数字のみを店長に伝える、中身が不明で説明が出来ない。 また、空論理であり、FL60の組み立てが無いので その数値に成るか成らないかは、不明という 出たとこ勝負です。

これでは、経営上、大きく2つの問題が浮上します。

問題点その1 FL60%以内の根拠は、飲食店が収益性を 確保するに目処とする原価と人件費の合計比率であり、 あくまでも一般的な目処である。 学校のテストで悪くても50点、60点は、 取っておかないとそれ以下だと欠点になります。 と言っているような例えと同じです。 要は、その数字に中身や論理がないという事です。 故に、その数値に成るか成らないかが分からない。 と成るんです。 本来は、店舗開業に掛かる費用を何年で回収し どの程度の収益を出すか?を定め、投資と回収の 計画を組みます。 その投資回収を実現するには、 1、売上は、いくら程度必要で、 2、利益は、いくら程度必要だ 3、その為には、各経費(原価、人件費、家賃、その他経費) は、いくら程度にすべきだ。 と設定していきます。 そして、その数値を実現するには、 メニューは、こんな構成で、この程度の売価で材料費で、 お店は、何人で回すように、何坪くらいで、何席程度で 社員が何人、バイトが何人必要だと経費の中身を設定 していきます。 この中身の設定が理解できてない為、 60%と言っても、心の目標であり、実際は、別と 言わざるを得ません。 結果、収益性に?が付きます。

2つ目の問題は、

根拠がない為、管理が出来ない。 故に、数値コントロール技術を教育する事が 出来ないという、人材育成に繋がらない事です。 根拠がある数値で60%で、実際の数値が62%であれば 誤差の2%を追求する事が出来ます。し、追求するのが 店長等の役割であります。 しかしながら、数値の積み上げ根拠がなければ、 全てが結果数値であり、ダメだった! もしくは、偶々達成した!のどちらかになり その中身を理解できない為、再現性がなく、教育できないです。 この状況で多店舗化すると、リスク大です。

事業の基本は、逆算的発想です。

俗にいう、事業計画です。 いくらの投資を 何年で回収し、どの程度収益を出す。 その為には、 売上、FL、経費、賃料で どんな店舗、メニュー等のコンセプトで 店舗運営をするか?を 先に設定する事が必要です。 後は、その想定通りに運営出来ているか? を日常的にチェックするんです。 この一連の考え方と数値計画を 理解し、お客様と共に働く従業員の満足を得つつ、 最大利潤を確保(会社の満足)するのが店長です。 標準値や基準値が無いと、何が正しいのか? 間違っているのかが、全く分からず、判断が出来ない。 故に全てを社長がジャッジするしかなく成る・・・ 結果、社長の目の届く範囲、規模しか展開できず、 社長が目を離すと、何が起こるか分からないという 危険性が高いお店となります。

まとめると、

FL60%総論であ理、単なる目処の数値です。 大事なのは、総投資を何年で回収し、 どの程度の利益を出すか?を決め その為には、いくら程度の売上で 各経費をいくら程度で収め、収益の目処を 決めるという思考の中で、 コンセプト(お客様に提供する価値) 事業計画(会社が得る価値)のバランスから FL数値を決め、メニューや店舗レイアウト、 オペレーションとして標準、基準値として 決め込むものです。 大事なのは、 コンセプトと事業計画であります。 俗説に振り回されないよう注意です。]]>